前回まで比について考えたことを、以下の2つの証明にまとめる。
【証明[3]:のとき、外項の積と内項の積は等しい】
のとき、
比の値はになる。
【証明[1]】の証明結果から、
のとき、
計算結果が 1 になる分数の分母の数と分子の数は等しいので、
外項の積、内項の積、なので、のとき、外項の積と内項の積は等しい。◼️
【証明[4]:比例式において、との一番小さい整数の比が同じ全ての比で、外項の積と内項の積は等しい】
【証明[2]】の証明結果から、
が任意の既約分数のとき、を倍分した全ての分数の逆数は、の分母と分子を分子入れ替えた分数を倍分した全ての分数になる。
これは、もとの分数と既約分数が同じ全ての分数が、分数の分母と分子を入れ替えると、もとの分数の逆数になることを意味する。
比例式において、との比の値の既約分数が同じになるのは、との一番小さい整数の比が同じときである。
つまり、比例式において、と一番小さい整数の比が同じ比は全て、外項の積と内項の積が等しくなる。
比例式のとき、二つの比の値は同じになるので、一番小さい整数の比も同じになる。つまり、比例式のとき外項の積と内項の積は必ず等しくなる。◼️