今回は、既約分数の計算結果が異なる理由で説明した判定手順について詳しく考える。
の時の判定手順は以下のようになる。
より大きい整数、より大きい任意の整数のときに以下の集合を求める。
は、分母と分子が両方とも、0より大きい整数になる全ての分数を表す。
●のとき
①から以下の三つの集合を求める。
の分数の計算結果は、全て異なる値になって、より大きくなる。
の分数の計算結果は、になる。
の分数の計算結果は、全て異なる値になって、より小さくなる。
②集合から、それぞれ、で可約分数として判定済みの全ての分数を取り除いた集合を、集合とする。
のとき、判定済みの分数が存在しないため取り除く分数は存在しない。
③にある、集合の分数を既約分数として判定済みにする。
のとき、分母・分子のどちらかがで、これ以上約分できないため、集合の分数は、全て既約分数になる。
分母・分子のどちらかがの既約分数と計算結果が同じになる可約分数はの判定手順②で取り除かれる。
④集合Aにある、集合の分数を倍分した、全ての分数を可約分数として判定済みにする。
判定済みにする可約分数
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●のとき
①から以下の三つの集合を求める。
の分数の計算結果は、全て異なる値になって、より大きくなる。
の分数の計算結果は、になる。
の分数の計算結果は、全て異なる値になって、より小さくなる。
②集合から、それぞれ、のときに可約分数として判定済みの全ての分数を取り除いた集合を、集合とする。
(対象となる分数は存在しない)
③にある、集合の分数を既約分数として判定済みにする。
分母・分子のどちらかがより小さい既約分数と計算結果が同じになる可約分数は全て取り除かれているため、集合の分数は、全て既約分数になる。
で判定済みの既約分数は全て計算結果が異なる。
分母・分子のどちらかがの既約分数と計算結果が同じになる可約分数はの判定手順②で取り除かれる。
④にある、集合の分数を倍分した、全ての分数を可約分数として判定済みにする。
判定済みにする可約分数(既に判定済みになっている場合もある)
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●のとき
①から以下の三つの集合を求める。
の分数の計算結果は、全て異なる値になって、より大きくなる。
の分数の計算結果は、になる。
の分数の計算結果は、全て異なる値になって、より小さくなる。
②集合から、それぞれ、のときに可約分数として判定済みの全ての分数を取り除いた集合を、集合とする。
(対象となる分数は存在しない)
③にある、集合の分数を既約分数として判定済みにする。
分母・分子のどちらかがより小さい既約分数と計算結果が同じになる可約分数は全て取り除かれているため、集合の分数は、全て既約分数になる。
で判定済みの既約分数は全て計算結果が異なる。
分母・分子のどちらかがの既約分数と計算結果が同じになる可約分数はの判定手順②で取り除かれる。
④にある、集合の分数を倍分した、全ての分数を可約分数として判定済みにする。
判定済みにする可約分数(既に判定済みになっている場合もある)
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●のとき
上記の①~④の判定を繰り返すと、判定済みの全ての既約分数は、計算結果が異なる分数になる。