今回から、比について考える。
a:b という形の比は、 という形の分数の、表記方法を変えただけの別表現と考えることができる。
比(a:b)と分数( )には、以下のように同じ性質がある。
a:b の比の値は、分数であらわされる。a:b と c:d が同じとき比の値は同じになる。
a:b の前項 a と後項 b に同じ数を掛けても比の値は変わらない。(分数の倍分と同じ)
a:b の前項 a と後項 b が同じ数で割り切れるとき、前項 a と後項 b を同じ数で割っても比の値は変わらない。(分数の約分と同じ)
二つの比を比べる比例式 a:b = c:d は、a:b と c:dの比の値が同じであることを意味する。
a:b = c:dのとき、外項の積(a × d)と内項の積(b × c)は等しくなる。