丿乀庵【へつぽつあん】

へっぽこプログラマーの覚え書き

分数の逆数と比例式(5)

今回は、分数の逆数について考える。

ある数に、掛け算すると1になる数を逆数という。

以下の①~③の手順で計算した分数は、全てもとの分数の逆数になる。

①もとの分数の分母と分子を入れ替える。
②上記①の分数を既約分数にする。
③上記②の分数を倍分する。

③の倍分では、1倍(既約分数そのもの)、2倍、3倍、4倍…と何倍に倍分するかに関係なく、すべて逆数になる。

①で求めた分数は、もとの分数に対する逆数になる。

既約分数が同じ分数は全て計算結果が同じになるので、①で求めた分数が逆数になるのであれば、①で求めた分数と既約分数が同じ分数は、全て、もとの分数に対する逆数になる。

したがって、手順②で既約分数に約分した後に手順③で倍分した分数は、何倍に倍分するかに関係なく全て逆数になる。

分数のままで計算する場合、計算途中で約分すると、計算結果は、(もとの分数の既約分数)×(もとの分数の既約分数の、分母と分子を入れ替えた分数)の計算結果になる。

計算途中で約分しなかった場合、何倍に倍分するかで、計算結果は異なるが、分母と分子の数は同じになる。