丿乀庵【へつぽつあん】

へっぽこプログラマーの覚え書き

分数の逆数と比例式(2)

今回は、分数の倍分・約分について考える。


分母と分子の両方に同じ数を掛けることを倍分という。倍分しても、分母に対する分子の割合は変わらないため、分数の計算結果は変わらない。

分母と分子の両方が同じ数で割り切れるときに、分母と分子の両方を同じ数で割ることを約分という。約分しても、分母に対する分子の割合は変わらないため、分数の計算結果は変わらない。


ある数で倍分した分数を、同じ数で約分すると、もとの分数に戻る。ある数で約分した分数を、同じ数で倍分すると、もとの分数に戻る。

以下にそれぞれの場合の例を示す。

①ある数で倍分後に同じ数で約分

 \frac{2}{3}\ を 5 で倍分すると、 \frac{10}{15}
  \frac{2×5}{3×5} = \frac{10}{15}

 \frac{10}{15}\ を 5 で約分すると、 \frac{2}{3}\ に戻る。
  \frac{10÷5}{15÷5} = \frac{2}{3}


②ある数で約分後に同じ数で倍分

 \frac{8}{12}\ を 2 で約分すると、 \frac{4}{6}
  \frac{8÷2}{12÷2} = \frac{4}{6}

 \frac{4}{6}\ を 2 で倍分すると、 \frac{8}{12}\ に戻る。
  \frac{4×2}{6×2} = \frac{8}{12}