今回は、分数の倍分・約分について考える。
分母と分子の両方に同じ数を掛けることを倍分という。倍分しても、分母に対する分子の割合は変わらないため、分数の計算結果は変わらない。
分母と分子の両方が同じ数で割り切れるときに、分母と分子の両方を同じ数で割ることを約分という。約分しても、分母に対する分子の割合は変わらないため、分数の計算結果は変わらない。
ある数で倍分した分数を、同じ数で約分すると、もとの分数に戻る。ある数で約分した分数を、同じ数で倍分すると、もとの分数に戻る。
以下にそれぞれの場合の例を示す。
①ある数で倍分後に同じ数で約分
を 5 で倍分すると、
を 5 で約分すると、に戻る。
②ある数で約分後に同じ数で倍分
を 2 で約分すると、
を 2 で倍分すると、に戻る。