丿乀庵【へつぽつあん】

へっぽこプログラマーの覚え書き

AKBリクアワ2018の結果と場合の数と確率(9)

≪平山氏の記事の疑問点(4)≫

AKBリクアワ2018の対象グループは7グループなのに、○石と●石の2グループで確率を求めているのはなぜか。


≪グループ数の違いについて≫

○石と●石の2グループで確率を求めていることに関しては、とくに問題ないと思います。

もしも、1位になる確率が高いのはどのグループかということを求めるのであれば、7色の石を使ってグループごとに確率を求める必要があると思います。

しかし、NGTの曲がランキング上位にランクインする確率を求めるときは、仮に他の6グループの曲数がわかっている場合でも、6グループの曲数を合計してNGT以外の曲数としたほうが計算しやすいと思います。

例えば、奇数位がNGTの曲、偶数位がNGT以外の曲という条件は、2グループだったら以下の1個の条件を満たす確率を考えるだけですみます。
 
[条9-1]●○●○●○●○●○●○●○


しかし、同じ条件を7グループで考えるとどうなるでしょうか。NGTの曲を「(N)」、NGT以外のグループの曲を「(A)」~「(F)」で表すことにすると、偶数位の各順位ごとに「(A)」~「(F)」の6通りについて考える必要があります。

その結果、対象となる条件の個数は、以下の考え方にもとづいて、 6×6×6×6×6×6×6=279,936個になります。

  • 2位の「(A)」~「(F)」の6個それぞれについて4位は「(A)」~「(F)」の6個
  • 2位・4位の「(A)・(A)」~「(F)・(F)」の 6×6個それぞれについて6位は「(A)」~「(F)」の6個
  • 2位・4位・6位の「(A)・(A)・(A)」~「(F)・(F)・(F)」の 6×6×6個それぞれについて8位は「(A)」~「(F)」の6個

   :

  • 2位・4位・6位・8位・10位・12位の「(A)・(A)・(A)・(A)・(A)・(A)」~「(F)・(F)・(F)・(F)・(F)・(F)」の 6×6×6×6×6×6個それぞれについて14位は「(A)」~「(F)」の6個

2グループのときの[条件9-1]●○●○●○●○●○●○●○を満たす確率と同じ確率を、7グループで求めるためには、 279,936個の条件を満たす確率を1つ1つ求めて、全て合計する必要があります。

表計算ソフトや関数電卓を使うとしても、 279,936個の確率を計算して合計するのは現実的に難しい感じがします。

そんな手間のかかる計算をするよりも、6グループの曲数を合計してひとまとめにして、○石と●石の2グループにしたほうが、手間をかけずに簡単に計算できます。


以下の記事に続きます。
AKBリクアワ2018の結果と場合の数と確率(10) - 丿乀庵【へつぽつあん】