丿乀庵【へつぽつあん】

へっぽこプログラマーの覚え書き

薄い本と厚い本

30年以上前、エロケンが高校三年生の時に国語の先生が授業中に言っておられた何気ない一言が印象に残っています。

それは、同じ金額で問題集を買うなら値段が高くて厚い本を1冊買うよりも値段が安くて薄い本を何冊も買った方がいいということでした。

複数の問題集に同じ問題が出ていたらその問題は基本的で重要な問題だから、薄い本を何冊も買うとそういう問題を解く力が自然に身につくということでした。

結局問題集は買わなかったのでそのアドバイスを参考にすることはありませんでした。しかし、受験の問題集に限らずいろんなことに当てはまる考え方だと思います。

自分が知らない問題について調べるときは厚い専門書を1冊だけ読むよりも、文庫本・新書・ブルーバックスなどの安くて薄い入門書を何冊も読んだ方がいいと思います。

どの本にも出ていることは基本的で重要なことでしょう。同じことを何度も読むことになるので自然に基本的で重要な知識が身につきます。基本的な内容をしっかりと理解できていれば入門書の次に厚い専門書を読んでも理解しやすいはずです。

また、世の中のいろいろな問題に対する答えとして正解が1つだけということはめったにありません。だから最低でも3冊は読むべきだと思います。

調べている問題について3冊とも同じ考え方であればその問題についてはほとんどの人が同じ考えを持っている。考え方が2対1にわかれていれば多数派と少数派の考えがある。3冊とも違う考え方であれば人によって考えが違っている。そういったこともわかります。

多数派の考えが常に正しいとは限りませんが、世の中に様々な考えがあることや自分の考えが多数派なのか少数派なのかを知っておくことは大事なことだと思います。